• A-1 ニューズ通信社

英語習得について

2017-09-05


語学学習は、その言語によって脳が刺激されている時間に比例します。
私たちは18歳になるまでに、母国語の日本語に6万3000〜5000時間、接しています。
だからこそ私たちは日本語を使えるようになるのです。

英語を習得するために必要な時間


アメリカの国務省は、英語話者が外国に赴任する際に日常会話ができるようになるために必要とされる時間をデータ化した。言語的に英語に近いグループから、遠いグループまでを4つに分け、一番近いグループ1にはフランス語、ドイツ語やスペイン語を。日本語は、最も遠いグループ4に振り分けました。

「日常会話ができるようになる時間は、グループ1でしたら480時間です。
しかしグループ4の日本語は2400〜2760時間かかります。
グループ1の5倍以上の時間がかかるということです。
このデータから日本語話者が英語で日常会話をできるようになるのも2500時間程度かかると推定できます。

日本の中学高校の英語の授業はトータルで800時間弱。
日本人は、英語が下手なのではなく、そもそも絶対的に英語に接している時間が足りないのです。

しかも、学術的に論文書いたりできるようになるには5000〜6500時間かかるだろうと言われている。


たとえばいま子どもが10歳なら、何歳までに2500時間を達成したいか。
逆算して日数で割っていけば、1日当たりの英語の学習時間が算出されます。
それは主体的に関わっていくことが必要です。
つまり、4技能(読んで、書いて、聞いて、話す)に触れることが不可欠です。

英語を学ぶには、何歳をゴールに学習していくかをまず決め、積み上げを継続することです。

早道は英語に囲まれている環境を身を置くこと。
留学などで英語にどっぷりつかって日常生活を送ると1年半か2年くらいで達成できます。

英語を学び始めるのに最適の年齢

言語学上、語学教育は教育用語で「臨界期」と言われる10〜12歳くらいが最適です。
臨界期は言葉を1つの塊で覚えて、そのまま話すようになります。
つまり、英文を丸暗記し、その文を頭の中で消化吸収後、自然に自分の言葉として使い始めることができる時期なのです。
この臨界期後の13〜15歳まで続けるとその言語は定着します。
なお、臨界期の前に覚えた言語は、音だけは何歳になっても発音することができます。

年齢が低ければ低いほど英語の覚えは早いのですが、10〜12歳をいかに過ごすかが重要なのです。

英語の早期学習の問題点

たしかに年齢が低ければ低いほど英語の覚えは早いのですが、
日本での「英語早期教育」には問題点がたくさんあります。
日本は島国のため、日常生活では英語の必要性はほとんどありません。
つまり、母国語である日本語を先にしっかり身につけさせることが重要なのです。
このことは将来の人格形成にも関わってきます。

日本で0歳から費用をかけ英語教育を始められた日本人ご家庭を数多く見てきていますが、
ほとんどのお子様の性格に一貫性がなく、親御さんが困られているのが現状です。
1つの言語で自分の考えをしっかり持っていれば、正確に人に伝えることができます。
しかし、このお子様達は日本語と英語が頭の中を駆け巡っているため、自分の意見主張がまとまらず、人に伝えることが苦手な子供になってしまっているのです。

早期教育にも裏表があります。よくお考えの上、行われることを希望します。
英語以外の教科教育の早期教育にも問題点がありますので、いずれ掲載する予定です。




臨界期について

臨界期とは、生体の発達の比較的初期において,ある刺激 (経験) が与えられたとき,その効果が最もよく現れる時期をいいます。
神経回路網の可塑性が一過的に高まる生後の限られた時期であり、生涯にわたる学習とは一線を画します。
特に、視覚や聴覚などの感覚の機能や、言語の習得に関わる神経回路は、臨界期の経験によって集中的に形成されます。



日本における臨界期と母国語


母国語は生まれてから臨界期に達する前に、自然に身につく言語で、その言語で自分の考えを深め心の成長へとつながる大切なものです。
意見、主張なども母国語(ひとつの言語)で行うことはたいへん重要なことです。

つまり、外国語の自然流入が少なく、その必要性も少ない日本のような島国ににおいては、
母国語として臨界期前に日本語をある程度完成させ、ひとつの言語にて深く考え、
意見、主張が行えるようにし、10〜12歳くらいから英語教育を計画的にはじめるのが理想なのです。